楽したくない 推薦ことわる ←朝日新聞より

 高橋です。
 10月13日の記事は、敬子ちゃんだった。うちの娘(葵)同じクラス(6組)でした。敬子ちゃんは中学から自由の森へ。うちの娘は、高校から。
 小学生の頃から不登校とは思えないバイタリティのある生徒さん(正確には、不登校にもいろいろ理由があるので、「不登校とは思えない」という言い方はおかしいが、当時はそう感じたのでご勘弁を)で、キラキラ輝いていました。
 比較して、葵は、公立中学の中で心を痛めつけられ、自由の森に入学しても、最初のうちは内側に閉じこもっていました。葵は、中学1年冬から不登校
 でも、その敬子ちゃんが、葵のことを「6組で一番大胆だと思う」と評してくれたことがあります。
 美術選択授業の絵画で一緒でした。1年生の絵画では、自分の眼を1年間かけて描きます。葵は、大きな紙を選び、机がガタガタと音を立てるほどに、激しいタッチでぐいぐいと絵の具をのせていっていたそうです。それを見ていて、「大胆」と表現をしてくれました。隠していた自分を絵の世界から、まず解放していったのでしょう。
 自由の森は、お互いを認め合うところです。葵のように一人でいてもいい、敬子ちゃんのようにリーダーシップをとるのもいい。自分そのままでいいのです。
 葵は、自由の森で学んだフランス語(選択授業には、たくさんの言葉があります。出会いはたくさん)を愛するようになり、今、フランス文学を専攻。イタリア語も勉強し始めました。葵は、推薦入学です。現役で受験もしましたが、落ちましてね。不登校時代が苦しかったので、浪人は選びませんでした。大学は、聖学院大学。葵は楽しいそうです。なんといっても学長がいい。
 http://www.seigakuin.jp/index.htm
 自由の森の卒業生は自由過ぎて、大学でうまくやれないのでは?と聞きますが、そんなことはないです。
 たとえば、1年の時のレポート発表。時間は15分間だったそうです。1年生だと時間を持て余すことも多々あるとか。葵は「時間が足りなかった」と言い、意見を述べることができていてよかったと先生の評。だけど、自由の森の卒業生には、15分間ぐらいなんということもないです、はい。親バカじゃなくてね。みんな意見を表現する力があるのよ、卒業生たちは。

 ところで、敬子ちゃん、法政大学は1年生のうちはつまらなくても、これからおもしろくなる所だと卒業生から聞いています。記事を拝見しても、敬子ちゃんは、自ら出会いを作り出していますね。素敵です。 
 
 朝日新聞の記事は下記よりご覧になれます。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201210120399.html?ref=reca