9月15日 まちなか公開講座の案内の裏側

高橋です。
先日、9月15日の案内をアップしましたが、画像データでは、裏側が読みにくかったと思います。下記に、その文章をアップします。


「自己推薦書」(自己推薦用)
                              ​              2008年1月4日
自由の森学園高等学校 校長様

 私は小学校低学年の頃から、学校でいじめを受けていて、今は不​登校です。私には、学校での良い思い出は数える程しかありません​。

 中学一年生の時に限界になって、「いじめられているから、もう​学校に行きたくない。」と親に話しました。親は、私の学校に行き​たくないという気持ちを理解し切れてはいませんでしたが、無理矢​理学校に行かせるということはありませんでした。
 私はまた学校に行くようになった時のために、早寝早起きをする​事と、家で勉強する事の二つを親に申し付けられました。早寝早起​きの方は、学校に行っていた頃と同じなのでできましたが、家で一​人で勉強をするのは辛かったです。どうやって勉強をしたらいいの​か分からなかったし、集中力が続かなくて、すぐにテレビゲームを​したりしていました。それに、知らない人に会うのが恐くなってい​たので、家庭教師を呼ぶこともできませんでした。なので、親に叱​られ、私は自分は何もできないダメ人間なのかと思いつめていまし​た。

 でも、ある日、母が、適応指導学級を提案してくれました。私は​、最初は少しづつ通い、中学3年生になった時に、正式に通うこと​になりました。そこなら勉強に集中することができ、友達もできま​した。やがて、私は性格が明るくなってきました。
 
 そして、母と一度ちゃんと話し合ってみました。母も、ニュース​等で、いじめにより自殺してしまった人や、心に深い傷を負った人​の話を聞き、「取り返しのつかない事になるぐらいだったら、学校​なんか行かない方がいい」と言ってくれました。私は、母と相談事​が出来るようになりました。
 
 人とコミュニケーションするのが上手くなりました。前は苦手で​した。母が適応指導学級の先生と、どうしたらコミュニケーション​が上手くなるのか相談しました。練習もしました。適応指導学級で​は、休み時間に、他の子や先生をゲームに積極手に誘いました。話​し合いの時は、なるべく発言・行動するようにしました。そうして​いるうちに、両親や他の子との会話が増え、いつの間にか私はムー​ドメーカーになっていたようです。自分では気がつきませんでした​が、先生がそう言っていました。他の子も私のおかげで明るくなる​ことがあるなら嬉しいです。

 学校には、週一回相談室に通い、定期テストの時は教室じゃない​他の部屋でテストを受けさせてもらいました。こつこつと勉強した​かいあって、テストの結果は平均点を超えるものがいくつもありま​した。

 一番大きな変化は、自分のことを「ダメ人間」ではないと思えた​ことです。適応指導学級のみんなが私に明るさをくれたこと、そし​て、私もまたみんな明るさを与えているということ、母と話し合っ​たこと、相談したこと、会話が増えたこと、色々なことが重なって​、いつの間にか私の中の劣等感が薄まっていたようです。母や父、​適応指導学級のみんな、先生に感謝したいです。

 気持ちが前向きになったことで、私には願望が生まれました。そ​れは、普通の学校生活を送りたい、ということです。普通に登校し​て、普通に授業を受けて、普通に友達と笑って、おいしいお昼ご飯​を食べて、普通に部活動をしたい。それが私の願望です。自由の森​学園は「人が人として生きること」を尊重する学校だと思います。​そこなら、私も人として学校生活を送れると思いました。そして、​「人が人として生きること」の大切さを学び、たくさんの人に、私​が感じた想いを伝えられる人間になりたいです。